下條ふるさと塾がありました。

    「地元下條村で生活している方々に、今携わっている仕事の楽しさや夢を子ども達に紹介していただくことで、将来子ども達がやってみたい仕事に対して期待や夢を持つとともに、下條村 に対する誇りや愛着心を育んでいきたい」というねがいで、平成21年にスタートした『下條ふるさと塾』は、今年で11年目を迎えました。4~6年生の児童109名が、8つの講座から興味・関心のある講座を選択し、その道の達人からお話をお聞きしました。今年度開設された講座は次の通りです。  

 『石を削る、彫る、磨く』(仲川石材、仲川さん)

  『目の見えない世界』(盲老人ホーム「光の園」、福島さん)

 『いろいろな場所をきれいにする喜び』(トータルクリーニング「スカイブルー」、熊谷さん)

 『建具作りのおもしろさ』(森口建具店、森口さん)

『役場の仕事ってどんな事』(下條村教育長、串原さん)

『旅館業の楽しみ』(浪漫の館「月下美人」、児島さん)

『楽しい農業』(カネシゲ農園、古田さん)

『下條村の安全を守る』(下條村警察官駐在所、土屋さん)

  参加した子どもたちは、真剣な表情で講師の皆さんのお話にメモを取りながら耳を傾けていました。どんな仕事をしているのか、仕事の楽しさや苦労はどんな事かを聞き取ったり、時には講師から出された質問に答えたりしながら、充実した1時間を過ごすことができました。普段の学習では味わえない、それぞれの道のプロの厳しさや誇りを、子どもなりに感じとることができた時間となりました。

  『役場の仕事ってどんな事』の講座では、講師串原教育長さんの「子どもたちは、村の特産として親田からみ大根というモノがあることは知識としては知っている。しかし、実際に目で見たり、味わったりしたことがある子どもが少ないので、是非五感を通して村の特産物を知って欲しい」という願いから、自ら栽培した親田からみ大根を持ってきてくださり子どもたちも味わうことができました。 「今まで食べたものの中で一番辛い」 「私の家で作っているからみ大根と同じくらい辛い」 「辛いけどおいしい」とつぶやきながら、下條の味を堪能していました。  

  この後、様々な講座での学びを各学級に持ち帰り、報告会をしあったりお礼の手紙を書いたりしながら、まとめの学習を進めていきます。