村内で活躍する子どもたち ~歌舞伎と合唱~

  11月23日(土)下條村こども歌舞伎教室で、日々稽古に励んできた10名の子どもたちが、多くの観客の前で歌舞伎を披露しました。演目は、『壽曽我異面・工藤館の場』でした。  下條の歌舞伎の由来については、当日配布されたパンフレットに次のように説明があります。  

  享保4年(1719)に人形芝居が旅から来て行われた古文書があり、又それ以前の慶安4年(1651)にも村内吉岡地区へ来村したと伝えられている。その後、享保年間(1716~1735)頃、名古屋から芝居興行の太夫一座が良依存し、小屋掛けして芝居を興行した。その頃より、受け継がれた記録がある。地芝居は、安政年代(1854~)頃が最も盛んであったが、現在も伝承されている。その後、村の行事の折には、時代物を主に上演されていた。  

  歌舞伎の衣装を身にまとい、化粧を施された子どもたちは、難しく長い台詞もすらすらと語っており堂々とした姿を見せていました。会場からは多くのお捻りが投げ込まれ、その度に子どもたちの演技にも力が入っていくようでした。村の伝統文化を継承していこうとする熱意が伝わってくる定期公演となりました。子ども歌舞伎に続いて、大人の上演された下條歌舞伎保存会の皆さんによる歌舞伎も上演されました。この中にも何名かの子どもたちが参加させていただいていました。秋の一日、村内で活躍する子どもたちの姿がありました。

  12月14日(土)『村制130周年記念 県民コンサートin下條』に、コスモスター合唱団(本校の課外活動クラブ)の子どもたちが参加しました。この行事は、長野県県民芸術祭2019の活動の1つとして位置づけられています。諏訪交響楽団の皆さんと、下條村で活動する2つの合唱団(下條コーラス花の木たち・下條小学校コスモスター合唱団)によるステージでした。

  下條小学校コスモスター合唱団は、諏訪交響楽団の方々の演奏で、トトロより「さんぽ」、翼をください、ビリーブの3曲を発表しました。普段ピアノ伴奏で歌っていますが、交響楽団の演奏と共に歌うので、いつもとは違った緊張した表情が見られましたが、気持ちよさそうに歌う子どもたちの姿がありました。演奏を終えた子どもたちの表情はとても輝いていました。師走の1日、村内で活躍する子どもたちの姿がありました。